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鑑定代行のイメージ

備忘録

収集用コインに関する専門用語、データなど、コレクションを楽しむための豆知識を収録します。50音順用語集としてご活用下さい。随時、更新して参ります。

NGC

NGC(Numismatic Guaranty Corporation)は、1987年に設立された収集用コイン第三者鑑定専門機関。本拠はアメリカ、フロリダ州。

NGCの魅力は、まず、守備範囲の広さ。古くは中世のものから現代のものまでを幅広く取り扱い、評価方式こそ異なるものの古代コインさえも評価対象となります。

なお、日本貨幣は、1870年(明治3年)以降の打製コインのみが評価対象になります。さらに特別サービスとして、財務省放出近代金貨には、シール貼り付け式評価を展開。財務省ラベルの同位置裏面に評価シールを添付し、ケースの上下にホログラムシールによる封印を行い、セキュリティの高い評価が施されます。

そしてもう一つの魅力が、スミソニアン博物館との共同プロジェクトにより開発された不活性プラスチックと中性紙により構成された特製ケースです。このケースは状態保全に効果的なだけではなく、エッジビューケースと呼ばれ、コインを複数の柔らかな爪でケースに固定することにより、エッジ部分が見られる特性があります。また、既存のケースに収まらない超大型コインに関しても、NGC OVERSIZE HOLDERという圧巻の特製特大ケースを用意する柔軟さを持ち合わせます。

関連会社に、経年による付着物や汚れ、劣化などを除去し、コインの見た目を美しくするサービスを行うNCS、紙幣の鑑定評価を行うPMG、収集用書籍を専門とするCGCがあります。

PCGS

PCGS(Professional Coin Grading Service)は、1985年に設立された収集用コイン第三者鑑定専門機関。本拠はアメリカ、カリフォルニア州。

PCGSの魅力は、その知名度と豊富な鑑定実績です。日々増える総鑑定枚数は、いよいよ2100万枚を越え、本国アメリカでも特に自国コインの鑑定実績に定評があると聞きます。もちろん、日本のコインにも実績を積み重ね、収集家の信頼を着実に獲得しており、日本でスラブと言えばPCGSのこととの声も聞くぐらいです。一方、いくつかの手変わりについては、日本での最新の見解と異なる解釈を持つこともあります。

また、手に収まりのいい、透明ケースも高級感があり人気を博しております。スラブのデメリットである窮屈なイメージを与えにくいと好評です。もちろん、状態保持に関しても定評があります。

取り扱い対象コインは、古くは中世のものから現代のものまで原則『世界のコイン標準カタログ(Standard Catalog of World Coins)』掲載のコインを幅広く取り扱います。なお、日本貨幣は、上記カタログ掲載のスラブケースに収まるサイズの打製コインが評価対象とされます。

2010年より、PCGS Secure Plus™という、より厳格な評価を行う新サービスも開始しました。これは、通常の鑑定評価と別に、レーザー技術によるコインの識別技術を柱とした高精度な評価サービスです。

状態評価

収集用貨幣の価値は、希少性と材質、人気に加え、状態により大きく異なります。

状態評価は、日本では通常、完未品、未使用品、極美品、美品、並品の順に並び、アメリカでは、FDC、UNC、AU、EF、VF、F、VGの順で評価されます。

これに加え、状態による価格差が拡大する昨今、公平且つ細かでわかりやすい評価方法が模索され、第三者の専門機関による格付け評価が注目されております。

この評価方法は、70を満点にして1までの記号と数字を用い30段階ほどの分類で行われます。さらに、同じランクでも、見た目が良い品や次のランクに近い美しい品には、数字に"+"記号が付されます。

以下は、日本式の評価基準とアメリカ式の評価基準(弊社商品の評価基準)、さらには数字による評価の対照表です。もちろん、日本式とアメリカ式では評価基準が異なるため、単純に言い換えることはできませんし、主観的な要素を含む上コインにより異なることもあり、一般的且つ絶対的なものでもございません。筆者の経験則に基づく目安としてご参考にされて下さい。

空前絶後品 FDC+ MS68〜70

最高ランク。完全を越える空前絶後ともなると、言葉ではなかなか表現することが難しく、現代物を除き、滅多に与えられることのないランク。バックマークが極端に少ないことはもちろんのこと、時代の経過を感じさせない原色の輝き鋭いものや、歴史を刻み込んだかのような美しい時代色を帯びるものなど、美術品を思わせるたたずまいを持つ。MS68以上ともなると、できたての現行貨幣を除けば、ほぼ幻のランク。

完全未使用品 FDC MS65〜67

未流通未使用貨幣の中でも、製造時や輸送時を含む袋ずれ傷(バッグマーク)が極めて少なく、全面に原色の光沢をたたえる、もしくは原色の輝きと時代色のコントラストが美しい品。なお、洗浄された品は基本的にこのランク以上には評価されない。

未使用品 UNC MS62〜64

流通に乗る前に保管された未使用品。原則、発行当初の原色を持つが、時代相応のトーンや軽度の汚れは認められる。エッジやギザが鋭く整然としている。美観を損ねるトーンや表面の劣化を伴う洗浄品は、その程度により未使用状態であってもマイナス(−)記号や補足説明などがつけられることもある。

準未品 AU MS60〜61

未流通と思われるか、未流通に近い状態。未使用品ながらバッグマークが極めて多い品から、流通の極初期で未使用部分が大半を占めるもの。洗浄などにより原色が失われたり、ヘアラインが見受けられる品を含む。

極美品 EF EF50〜AU58

流通したコインの中では最上の状態。未使用のままと思われる肌を残す一方、デザインの凸部分には少々の摩耗が感じられる。デザインのないフィールド部に細かなスレ傷が確認される。

美品 VF EF40〜45

流通貨幣の中で、比較的美しい状態。全体に流通による摩耗が感じられ、凸部を中心に減る部分もあるものの、主要デザインには欠損するほどの摩耗は見当たらない。トーンや少々の汚れ、洗浄されたものも含む。

並品 F VF30〜35

流通した貨幣の典型的な状態。流通の痕跡と摩耗は全体にわたり、一部デザインの消失を伴う部分も確認される。トーンや汚れ、磨きを伴うものも含まれる。 並品は、上品、佳品、並品などと細分類されることもあり。

劣品 VG F12〜15

日本貨幣では珍しいほど、しっかりと流通した状態。摩耗による目立ったデザインの消失があるものの、年号や額面などは判別可能。著しい汚れや錆、磨きを含む。